失傳古物的古物研究:〈晉公盆〉及其方法論意義──兼論中國史上第一個美人計

Research output: Contribution to journalArticlespeer-review

Abstract

〈晉公盆〉記載春秋時期一位晉國公主嫁予楚君,是少數春秋時代晉君的器物,相當珍貴。它雖已失傳,卻仍以另一種形式存在於世間──清代拓片保留了它的銘文和器影,而文字資料也提供其發現與流傳的訊息。
本文的目的是以〈晉公盆〉為例,示範運用金石學資料研究失傳古物的方法。首先,本文運用清代著錄重建器物的發現與收藏史。其次,收集所有拓片,還原器表現象,並對照科學考古資料,論證〈晉公盆〉並非偽造。第三,結合銘文拓片,論證銘文「我烈考□公」的「□」應讀作「景」,確定該器物的年代。最後,將銘文記載的晉、楚聯姻結合《左傳》記載,推論晉厲公之嫁女於楚,是為了重組國際關係,使晉國成功復霸。
期許本文的研究方法有助於挽救大量科學考古引進中國之前就已著錄,但又已失傳的古物的歷史價值。
〈晉公盆〉は長文の銘を持つ青銅器であり, その銘文の中には春秋時代の晋国公女が楚に嫁ぃだ事実が記載されている.春秋期の晋公が作器者となつた数少ない事例であり, 貴重な資料である.今日現物は失われているが, しかし器影, 銘文両者について拓本が現存しており, 同時に当器に関する出土, 流伝についての記録も伝わつている.
本稿の目的は四つである.第一に, この〈晉公盆〉を材料とし, 金石学資料の分析を通じて, 現存しない古器物に対する分析方法を提示する.第二に, 同器の全ての古拓本を収集し, 比較検討を通じて同器本来つ特徵を明確にし, 併せて現在発掘出土品と比較することにより, 同器が偽造品ではないことを論証する.第三に, 古拓本の検討により, 銘文中の「我烈考公」の「」は「景」と釈するべき事を論証し, 併せて器物の年代を確定する.第四に, 銘文に記載されている晋, 楚両国の政略結婚の事実を『左伝』の記載と比較検証することを通じて, 当器に記された公女が晋厲公の娘であり, この婚姻が国際関係を再編成し,晋国霸権の復活を図るために実行された, との筆記の推論を提示する.
中国には, 近代考古学がもたらされる以前に諸文献に収録され, その後消息不明となつた遺物が多数存在する. 筆者は, これらを吏料として再評価するための一試論として本稿を執筆した. Copyright © 2016 日本中國考古學會.
Original languageChinese
Pages (from-to)197-220
Journal中國考古學
Volume16
Publication statusPublished - Nov 2016

Citation

雷晉豪(2016):失傳古物的古物研究:〈晉公盆〉及其方法論意義──兼論中國史上第一個美人計,《中國考古學》,16,頁197-220。

Keywords

  • 晋公盆
  • 金石学
  • 青銅器鑄造法
  • 春秋霸政